浄土宗の葬儀について

浄土宗の葬儀作法を解説

浄土宗の葬儀では、「参列者が念仏を唱える」という特徴があります。
浄土宗で唱える念仏は「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」という言葉で、「阿弥陀仏への帰依」を意味する念仏として広く知られています。

南無阿弥陀仏と唱えることで感謝の気持ちを表すことができ、故人があの世へと安心して向かえるようになります。
参列者が唱える南無阿弥陀仏の回数は10回ほどの場合や、時間が決まっており、その時間中は唱え続けるような場合が多いです。

さらに、「引導下炬」という風習もあります。
引導下炬は住職の方が2本の線香を手にして、そのうちの1本を捨て去ります。
そしてもう一方の残りの線香を用いて、住職の方が円を描きます。
こうした後、その1本の線香も最初の線香と同じく捨て去ります。
これは「故人をあの世へと導く儀式」なのです。

浄土宗では天国を「極楽浄土」と呼ぶことがあります。
引導下炬を行うことで故人の方へ引導を渡し、極楽浄土へ向くことができるようになります。

また、浄土宗では他の宗派と異なる数珠を使うことも、作法の一つとして知っておく必要があります。
男性は「三万浄土」という数珠を使い、女性は「六万浄土」という数珠を使います。
どちらも手に合うサイズの数珠となっており、これが2つ連なった形をしています。

これらの数珠は「南無阿弥陀仏」という念仏を唱えやすいように、房がついています。
男性の場合はこの念仏を3万回唱えると天国へ向かうことができるとされており、女性の場合は6万回です。

浄土宗の葬儀で使う数珠は垂らして持つため、振ってしまうと周りの方に迷惑をかけることになります。
そのため取り扱いには気をつけて、丁寧に持つようにしましょう。

浄土宗の枕経の意味

浄土宗のお通夜では、「故人の身の回りを整えて、安らかに眠れるように配慮する」ことが大切となっています。
故人が亡くなったからといってすぐに枕経を上げるのではなく、天国へ安心して向かえるよう、少し落ち着いてから読経を始めると良いです。

浄土宗のお通夜の意味について知る

浄土宗のお通夜は、「参列者が故人を守る」という意味がありました。
そのためお通夜を行う場合、参列者とともに故人を偲びあいながら、時間を過ごすと良いでしょう。
また、故人への挨拶を終えたら、参列者はあまり長居せず、タイミングを見て帰るのが礼儀とされています。

浄土宗の葬儀や枕経、お通夜は、以上のような意味があることを理解して、きちんと作法を守ることが大切です。
正しく意味を理解していないと間違った作法を行ってしまうなどして、失礼になってしまうことがあります。
上で解説した内容をきちんと押さえて、浄土宗の葬儀を行いましょう。