宇宙葬

散骨を希望する方は増えている

日本では、葬儀が終わった後は火葬され、最後は墓に納骨されるのが一般的です。
しかし、遺骨の取り扱いについては他にも選択肢が存在します。

そのひとつは散骨です。
散骨は、火葬後に残った焼骨を粉末状にし、海や山などに撒くという方法です。
最近では死後のことも自分で決めたいと考える方が増え、自らの遺骨をどう扱うかについてもあらかじめ決めておくという場合が多くなってきました。
そのため、死後は自然に還りたいと考える方や漁業などで海に思い入れのある方などが散骨を選択することが多いようです。

散骨は法的に問題があるとの誤解をされがちです。
しかし、散骨自体は法律によって禁止されているわけではありませんし、法務省や当時の厚生省も違法ではないと見解を示しています。。
よって、他人の所有する土地等で許可を得ずに行うなどしなければ問題はありません。

このように、散骨を希望する方は増えてきています。
そして、散骨をする場所は山や海といった場所だけではありません。
なかには、想像もつかないような場所に散骨する方法もあるのです。

お骨を宇宙へ

近年注目されている葬送方式として宇宙葬があります。
これは、故人の遺骨や遺灰をロケットに乗せ、宇宙空間で散骨するという方法です。
死に際しては星になるという表現も良く使われますが、死を迎えるものにとっては家族や友人などをいつまでも見守っていたいと考えることもあるでしょう。
そのため、宇宙葬は故人のそんな思いを実現するものといえます。

日本ではあまり行われていないため知名度は高くないものの、海外では宇宙に関係していた方などの宇宙葬が行われ、注目されています。
例えば、シューメーカー・レヴィ第9彗星に代表される数々の彗星や小惑星を発見したユージン・シューメーカーやアメリカ初の宇宙飛行士のひとりであるゴードン・クーパー、そして冥王星を発見したクライド・トンボーなどです。
また、宇宙に直接関係していたわけではないものの、宇宙を題材とする人気ドラマ「スタートレック」のプロデューサーのジーン・ロッデンベリーや同ドラマでスコット機関長を演じていたジェームズ・ドゥーアンの遺灰についても宇宙葬が行われています。

日本においても、テレビ等のメディアで取り上げられる機会が少しずつ増えてきたため、興味を持つ方も増えています。
さらに、宇宙葬で実績のあるアメリカ企業の代理店となる国内企業が登場したことや格安で宇宙葬を行う業者が日本へ進出したことなどが一部で注目を集めています。
よって、今後も宇宙葬に対する関心は高まっていくでしょう。
ただし、現在では遺骨や遺灰を乗せるロケットの発射はアメリカのみとなっており、不安を感じる方は現地まで足を運ぶしかないので、注意が必要です。