天台宗の葬儀について

天台宗ならではの、葬儀作法を理解する

天台宗の葬儀は、「誰もが仏様になることができる」という考えに基づいています。
ある人が亡くなった場合、まずはその故人は「仏様の弟子」になることになります。
お葬式は故人を仏様のところへ無事にお見送りすることを目的として行われ、これによって亡くなった方は苦痛や迷いから解き放たれることになります。

天台宗の葬儀は、主に5つの流れで構成されています。
まずは「剃度式」と呼ばれるもので、故人の服装などを整える儀式を行います。
故人の体を水とお香で清潔に整えます。
また、剃度式という名称から髪を切ったり剃ったりすることをイメージする人もいますが、天台宗の剃度式ではこのようなことを行いません。
あくまでも上のことを行い、故人の状態をお葬式に向けて整えることを目的としています。

次に「誦経式」を行います。
住職の方が阿弥陀経を読経します。

3つ目の段階として、「引導式」があります。
これは故人が仏様の元へ向かう儀式を指します。

さらに4つ目の段階として、「行列式」という式が行われます。
これは故人が極楽浄土へ向けて歩み始めるための儀式です。

最後に「三昧式」という式が行われ、これは故人の精神が落ち着く境地へ至ることを示すものを指します。
このように天台宗のお葬式では、5つの儀式が行われます。
この作法をしっかりと理解しておく必要があります。

また、天台宗で葬儀の際に使用する数珠は、平珠(ひらだま)という、薄い円の珠が連なったものを使います。
これを使わないと礼儀を守れていないことになってしまうため、前もって準備しておく必要があります。

天台宗の枕経がもつ意味とは

天台宗でも他の宗派と同じく、読経が行われます。
天台宗の読経は、故人の心を清めるために行います。
心をきれいにすると、仏様の元へ赴くための用意を完了させることができます。

読経を行う住職の方は、故人に仏様のところへ行くという誓いを与えることになります。
枕経はこのように天台宗において重要な意味があり、読経によって故人の方は仏様がいる場所へ迷わず向かうことができます。

天台宗におけるお通夜の意味

天台宗におけるお通夜の意味は、「参列者と故人の、最後の時間」です。
これまでお世話になった親族や友人・知人などと交流することで、故人は安心して仏様の元へ向かうことができるのです。
また、お通夜を通して、参列者も死というものについて深く考えるための機会になります。

天台宗のお葬式や枕経、お通夜には、このような作法や意味があります。
きちんと理解しておくことで、天台宗のお葬式を執り行う際に役立ちます。
上記の内容を、前もってしっかりと理解しておくことが大切です。