真言宗の葬儀について

真言宗の葬儀作法を理解する

真言宗は「大日如来」が主尊です。
真言宗は比較的緩めの戒律となっており、お葬式を行う際にもそれほど細かな点に気を使う必要はありません。
ただし出家している場合は、真言宗の規律をしっかりと守る必要があります。

真言宗では住職や僧侶の方が、主尊である大日如来と共に、故人をあの世へと導いてくれる役割を担います。
そのため、住職や僧侶の方には礼儀を守る必要があり、失礼のないように気をつけてください。

また、お葬式の服装は真言宗だからといって特別な服装をする必要はなく、一般的な喪服や黒のスールが適しています。
結婚指輪は身につけていて問題ありませんが、その他のアクセサリー類をつけてお葬式を迎えると、大変失礼になってしまいます。
そのためアクセサリーは、真言宗のお葬式では基本的に身につけないようにしましょう。

数珠については、参列者に関しては用意する必要はありません。
親族に関しては故人の供養を行う必要があるため、数珠を準備しておくべきです。

お焼香に関しても特に特別なことはなく、3回行います。
3本の指でお香をつまみ、額に近づけるようにします。
そして故人に冥福を祈るようにします。

このように真言宗の葬儀作法は、比較的一般的なものとなっています。
ただし油断していると失礼にあたることをしてしまう可能性はあるため、厳粛な空気は保つようにしましょう。

真言宗の枕経の意義とは

真言宗の枕経は、「死への不安や恐怖をなくすため」のものでした。
昔は病気を患った人は、「もしかしたら、このまま病気で命を落としてしまうのではないか」という不安をもつことがありました。
真言宗ではこのような病人に対して枕経を唱えて、心を落ち着かせていたのです。

ここから現在では、故人に枕経を唱える風習となっています。
故人はすでに亡くなられていますが、安心してあの世へ向かうことができ、不動明王という神様に故人をお守りしてもらうために、枕経を唱えるようになっているのです。
真言宗の枕経は、故人の側で読まれるのが一般的となっています。

真言宗におけるお通夜

真言宗でのお通夜とは「故人とお葬式に参列した方が、心を通じ合わせる最後の機会」と考えられています。
真言宗で行われる読経は、「相互供養」という意味があります。
これは「故人と参列者の方、お互いの気持ちがしっかり通うように」という意義のものであり、故人だけでなく参列した方も心を清めるができるのです。
相互供養の考え方は、真言宗ならではのものといえます。

このように真言宗の枕経やお通夜などには、真言宗ならではの意義があります。
こうした意義を理解してお葬式を執り行うことで、故人も安心して最後を迎えられるはずです。