無宗教式葬儀について

無宗教式葬儀について

仏式や神式、キリスト教式など、特定の宗教形式に基づいた社葬ももちろんありますが、
近年、社として公的にとり行い、さまざまな参列者が参加するものであることを考慮して、また故人の遺志から、
無宗教式で行われる社葬も増えてきています。
今後も、グローバル化および宗教的な多様性が進む世にあって、無宗教式の社葬の増加が続いていくことは
可能性として高いと考えられますから、ここでもそのポイントをおさえておきましょう。
無宗教式ですから、宗教的な導者が式にかかわることがありません。
どのようにその式次第を組めばよいかは、対応する葬儀社のプロの方と相談の上、決めていくこととなりますが、
一般的なところであれば、以下のような次第が一例としてあげられます。
まず、御遺骨とご遺族の方が入場されます。
開式の辞が述べられ、まず故人の冥福を祈り、全員で黙祷をささげます。
つづいて故人のこれまでに築かれてきた功績、その人柄、それとともにあった会社の歴史などを振り返り、
偲ぶナレーションやスライドを用いた上映などが行われます。
それが終わると、読経などの代わりに位置付けられるものとして、告別の辞が述べられます。
葬儀委員長が主催者代表となって行うのが通例です。
そして、弔辞へと続きます。
友人やとくに関係の強い取引先など、事前にお願いしていた代表の方に弔辞をいただき、引き続いていただいた弔電も披露します。
時間的な配分もありますから、弔電の紹介は5通程度までにとどめるとよいでしょう。
つづいて、主催者側となる会社代表の献花、ご遺族代表の方の献花となります。
会社の社歌を斉唱することもあります。
代表の献花が終われば、来賓として来ていただいた方、取引先や各種関連団体の代表の方に特別献花として献花をいただきます。
さらにその後、一般献花として会葬者の献花を行います。
葬儀役員となった側から代表して謝辞を述べ、会葬の御礼挨拶としたら、式の主な内容がこれで締めくくられます。
開式の際と同様に、御遺骨が退場され、閉式の辞ですべての式次第が終了となります。

理想的な社葬

宗教的なタブーや決まりごと、制約はありませんが、あくまでもきちんとした公的な儀式としてとり行うものですから、
失礼のないように事前の準備を入念に行っておくことはやはりとても大切です。
故人を偲んで、その御冥福を心から祈り、会社としても新たなる一歩を、関係する方々からの信頼も得て、
踏み出すことのできるものとなれば理想的ですね。
会社としてという意識が強まるあまり、ご遺族の方の心情に配慮し、その悲しみに寄り添う視点が失われてしまっては、
社葬であってもやはりよい葬儀にはなりません。
詳細を決めていく際には、そうした点も基本として忘れないよう、心がけましょう。
参列する側のマナーとしては原則、基本的な葬儀のマナーと同様に略礼服、もしくは急ぎでやむを得ない際には、
できるだけ地味な平服に黒のネクタイや靴下、靴をそろえる。
女性であれば黒のワンピースなどを身につけるといった、服装の整えをきちんとしましょう。
社員は制服で参加となる場合もあります。
ここで紹介した例はあくまで一例ですが、ひとつの参考として、ぜひ理想的な社葬を実現されてください。